副業・兼業の解禁について思う事

2018年1月、厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」で、以下の条文を例示して1年が経過しました。

第14章 副業・兼業 (副業・兼業)

第67条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。

2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定の届出を行うものとする。

3 第1項の業務に従事することにより、次の各号のいずれかに該当する場合には、会社は、これを禁止又は制限することができる。

① 労務提供上の支障がある場合

② 企業秘密が漏洩する場合

③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合

④ 競業により、企業の利益を害する場合

一般企業も「副業禁止」から「副業容認」の空気が徐々に漂ってきていると思います。副業容認の流れは今に始まった話ではなく、2016年8月から始まった働き方改革実現会議という政府の動きから始まっています。

とはいえ、実際「さぁ、副業始めよう!」と意気込んでチャレンジしているサラリーマンはまだまだ少ない思います。

それはなぜか…?

  • 時間がないと思っている
  • いつかやろうと思っている
  • 何が副業に適しているか分からない
  • 今の生活で満足している

理由としてはだいたいこんな感じだろうと思います。該当する方は、少し危機感を持ったほうがいいでしょう。

私の好きな与沢翼さんが最近出版された本「ブチ抜く力」にこんなことが書かれていました。

今、会社の仕事しかしていない人は、起業もしくは副業を始めてみて下さい。収入のパイプラインを本業以外に増やしてみる事で、会社への依存度はかなり下がるはず、そこに至って、ようやくスタートラインに立てたと言えるでしょう。

なお、率直に本音を言って、副業禁止規定があってもこっそりやるくらいの「したたかさ」がなければ、今後は生き残る事はできなくなります。私から言わせれば、収入源が会社の給与だけというのは既にゲームオーバーに近い状態です。

与沢翼さんらしいかなりトゲのある言い方ですが、私はこの意見に共感です。さらにこの後に書かれていたチェックポイントも興味深いです。

Check Point

・「なぜこの会社に入ったのか」という問いに即答できるか?

・即答できない人は、会社に依存している思考停止状態だと自覚しよう。

・将来に危機感を持っていない人は、いずれ必ず苦労する。

・よい仕事をするのは、「いつ会社を辞めてもいい」と思っている人である。

あなたは即答できましたか?
私は正直できませんでした。思考停止状態であることを受け止め、これからどうするか?を常日頃から考える習慣を付けています。

高所得者と低所得者の二極化が加速

まずはこのツイートを見てください。

教育学者である大内裕和(おおうちひろかず)さんのツイートです。これは非常に興味深いデータです。日本人の平均年収が、2002年から2017年で50万円も下がっているのです。

でも日経平均株価は約1万円上昇しているのです。
企業が儲かれば、労働者にもおこぼれが回るとの論理はすでに破綻しています。企業の利益優先策がかえって経済のバランスを失い、市場の不安定、経済の不安定化をもたらしかねないところまで来ています。

さらに、こんなデータもあります。
SMBCコンシューマーファイナンスが実施した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」の貯金について衝撃の数字が出てます。

貯金が50万円以下:47.7%
貯金が500万円以上:17.8%

http://www.smbc-cf.com/news/news_20190306_944.html

30代〜40代で貯金が50万円を切っている人が半分近くいるんです。かなりヤバイと思いませんか?
一方で貯金が500万円以上ある人が2割弱。意外と多いと思いませんか?

貧乏か金持ちかの二極化が加速しているということです。

どっちの世界に行くかは、今すぐ行動を変えて自分のビジネスを確立することだと思います。私は結婚をして障害を持つ子どもを抱えているので、会社員として収入の安定を得ながら、副業をして所得を増やす道を選びました。

システムエンジニア兼プログラマを本業としているので、幸いにも本業のスキルが副業にも活かせて自分の新たなビジネスチャンスに繋がっています。
「絶対金持ちになってやる」という強い思いが原動力になっていると思います。一つの会社に縛られない働き方をこれからの時代は模索してくべきだと思います。