仮想通貨Wavesとは?その特徴や将来性、購入できる取引所などを詳しく解説

Waves(ウェーブス)という仮想通貨を聞いたことがあるだろうか。日本の取引所では取り扱っていない仮想通貨なので、知らなかったという方も多いのではないでしょうか。2019年6月18日現在、時価総額37位のウェーブスとはどういった特徴を持った仮想通貨なのか、またどういったことに利用され、将来性はどうなのか詳しく解説します。

Waves(ウェーブス)の誕生について

ロシアで誕生したウェーブスは、もとはネクスト(Nxt)というブロックチェーンから派生した仮想通貨です。ネクストのバージョンアップの際、サイドチェーンを導入することになり、「Nxt」とは別のトークン「Fxt」が配布されることになりました。

簡単な説明になりますが、バージョンアップするための対策がトークンの価値を及ぼす可能性があると危惧され、意見が対立していた開発チームは分裂し、その結果ウェーブスが誕生しました。ウェーブスのICOは2016年4月12日に行われ、16億円もの資金集めに成功しました。

ウェーブスはICO直後から大手企業との提携を積極的に行っており、マイクロソフト社やデトロイトCIS社など大手企業とパートナーシップを結んでいます。またロシアの公的な研究機関とも提携しており、様々なプロジェクトがロシアでも進行しています。

Waves(ウェーブス)の特徴について

ICO直後から大手企業や公的な研究機関と提携を結んでいるウェーブスには、大きく3つの特徴があります。①独自トークンを簡単に発行できる、②分散型取引所(DEX)の基軸通貨になる、③マイクロブロックによる高速送金が可能、があります。

①独自トークンの発行機能

上記でウェーブスはネクストから派生した仮想通貨と言いましたが、ネクストは企業向けの多機能プラットフォームとして開発された仮想通貨です。そのためにネクストが持っていたスマートコントラクト機能を持っており、独自トークンを発行することができます。

トークンの発行の仕方はプログラミングを組んでとかではなく、ウェーブスの専用ウォレット上で「発行するトークン名」「発行上限」「最小単位」などを決めるだけで発行することができます。価格はウェーブスの価格になります。したがって個人がトークンを発行することもできます。またトークンを発行する目的によって機能をカスタマイズできるので、個人が提供したいサービスに利用することができます。

②分散型取引所(DEX)の基軸通貨

ウェーブスの専用ウェレットには独自のDEXが統合されており、つまり管理者が存在しない取引所のような機能が備わっています。保有しているビットコインをイーサリアムにトレードする場合、取引所へビットコインを送金して、そこでイーサリアムにトレードしなくてはいけません。

しかしウェーブスのウォレットはゲートウェイ機能を持っており、取引所を仲介しなくてもウェーブスを基軸に、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ 、ライトコイン、ジーキャッシュの6種類の仮想通貨と、USドル、ユーロの2種類の法定通貨とトレードすることが可能です。しかも独自トークンとウェーブスだけでなく、対応している仮想通貨ともトレードが可能です。

個人が提供したいサービスを簡単にトークン化することができ、しかも主要仮想通貨ともトレードすることが可能なので、ICOを行うよりも効率良く流動性を作ることができる仕組みになっています。

③「Waves NG」アルゴリズムによる高速送金

ウェーブスが採用しているアルゴリズムは、1秒間で100トランザクションという高速送金を可能にしています。このアルゴリズムはビットコインのアルゴリズムとは異なります。

次のブロック(取引データが入っているブロック)を生成するマイナーを予め決めておき、そのマイナーが「キーブロック」というブロックの枠組みのようなものを作り、その中にトランザクション(取引データ)を詰めてくという方式になっています。

この方式によって、次のブロックが生成されるのを待たなくても(ビットコインなら1回の取引完了に最低10分)、トランザクションごとに承認されるため、1秒間で100という高速送金が可能とされています。

またアップデートによって1秒間に承認できるトランザクション数は増やされる予定です。将来的には1秒間で1,000トランザクションの承認を目指しているそうです。

マイニングアルゴリズム:LPoS(Leased Proof of Stake)

マイニングアルゴリズムを簡単に説明すると、取引データが入っているブロックをどう承認するかのブログラムです。ビットコインは承認するためにたくさんのマイナーが暗号計算をして、一番早く計算できたマイナーがブロックを承認できる権利を得ます。承認できたマイナーにはその報酬として新規ビットコインが発行されます。

ウェーブスの場合は、LPoS(Leased Proof of Stake)と言う独自のアルゴリズムを採用しています。これはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)の仕組みと似ており、ウェーブス(WAVES)をより多く保有しているユーザーほどブロックを承認しやすくなっています。

ただPoSと異なる点もあります。「Leased」には貸し付けると言う意味があり、ブロックを承認するには、ウェーブスを1,000WAVES 以上保有している「マスターノード」と言うユーザーに貸す(リース)必要があります。

マスターノードにリースすることで、そのマスターノードがブロックを承認して得た報酬のうち、自分がリースしたウェーブスの数量に応じて報酬を分けてもらうことができます。また承認の報酬とは別に、ウェーブス上で発行された独自トークンがエアドロップで貰えることもあります。

Waves(ウェーブス)が購入できる取引所

ウェーブスを購入するには海外の取引所で口座を開設するしかありません。海外の大手取引所ならバイナンスやBittrexがあります。どちらも主要仮想通貨からマイナートークンまで数多くの仮想通貨が取引されています。その他に、YoBitと言う取引所があり、ロシア系の仮想通貨を数多く扱っている取引所です。

ウェーブスの取引所での取引量を確認したいなら、coinmarketcap.comでウェーブスを検索してみると、マーケット情報が詳しく表示されます。

Waves(ウェーブス)の将来性や用途について

通貨の送金には時間がかからないことが重要です、その点、ウェーブスは承認時間が格段に早く、数多く取引を処理しなくてはならない金融機関には最適と言えます。またビットコインとは異なったマイニングアルゴリズムは膨大な暗号計算をする必要がなく、その分電力もそこまで必要としないのでエコシステムであり、ビットコインが抱えている問題を解消する仮想通貨です。

また独自トークンをウェーブスウォレットで簡単に発行できる点が注目ポイントです。トークン発行は目的に沿って機能を自分用にカスタマイズしてサービスに利用でき、さらにはロイヤリティプログラムの設計も可能になります。そういった機能を利用することで、今後注目されている「トークンエコノミー」と呼ばれている、新しい経済圏を構築することも可能となります。

新しい経済圏とは、例えば報酬が発生していなかった投稿サイトで、ユーザー同士が直接トークンでやり取りをすることが可能となったり、投稿者は少額でも報酬を得ることができ、また感謝を伝えるためにトークンを贈ったりすることもできます。

まとめ

あまり聞き覚えのないウェーブスかもしれませんが、ウェーブスが持ちあわせている機能はこれからの最先端経済に向けて必要となるであろう機能が揃っています。既に大手企業とも提携しており、将来性が楽しみな仮想通貨でもあります。